キャンピングカーのガスボンベ ブタンプロパンオートガス
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2007年07月21日
キャンピングカーに
使うガスといったら、
LPGという言葉が
最初に浮かぶ人が多いでしょう。
LPGを液化プロパンガスと思っている人もいるようですが、
Pは、petroleum(=石油の)のPで、
LPGは、(Liquefied petroleum gas)液化石油ガスと訳します。
「価格.com自動車保険」
使うガスといったら、
LPGという言葉が
最初に浮かぶ人が多いでしょう。
LPGを液化プロパンガスと思っている人もいるようですが、
Pは、petroleum(=石油の)のPで、
LPGは、(Liquefied petroleum gas)液化石油ガスと訳します。
「価格.com自動車保険」
プロパンは、その成分のひとつで、
プロパンガスというのは、和製英語です。
写真の3種類は、すべてLPガスと表示できますが、
成分は、左からプロパン、ブタン、イソブタンです。
(正確には、右端のコールマンは、イソブタンに一割のプロパンを含有しています)
石油ガスの主要成分である、ブタンは0.2MPa(約2気圧)、
プロパンは0.8MPa(約8気圧)で液化でき、
体積は気体時の250分の1になります。
ブタンは、プロパンより容易に液化できるため、
カセットボンベなどに詰めることが可能になります
(容器の強度を高める必要がない)が、
そのため、逆に低温時には、気化が難しくなります。
尚、ブタンより若干圧力を高めて液化させる必要がありますが、
その分、低温時にも多少気化し易いものとして、
イソブタンがあります。
キャンピングカーで実際に使用する石油ガスとしては、
カセットボンベのブタン(ガス)、
寒冷地用カセットボンベのイソブタン(ガス)、
[本来、使用できないはずですが、使っている]オート(ガス)、
正規に縦型ボンベで使っている、プロパン(ガス)があります。
オートガスとは、一般的にブタン8:プロパン2の混合ガスで、
オクタン価はハイオクガソリン並以上の105程度。
LPガススタンドでの販売価格は1L単位で販売し、
ガソリン・軽油に比べて安価に設定されています。
よくキャンパー仲間で、オートガスを使っている人が、
プロパンより安い、と言ってますが、(確かに税金が違うので安い)
プロパンを例えば、1kg¥300として、オートガスを1ℓ¥100
と比べていることがあります。 正確には1kg≒2ℓで換算すべきです。
また、実際の価格差は、先に述べた税金の差だけです。
元売りの税前出荷価格は、ブタン、プロパンとも同じです。
(これは、本職の友人に確認してもらいました。)
オートガスのブタン:プロパンの混合率については、寒冷地になるほど、
ガスの凍結(気化しなくなる)を防ぐために
プロパンの含有率を高くしていると聞いています。(自分で確認してません)
余談ですが、
LPGには、独特の「タマネギの腐ったような臭い」がありますが、
これは、ガスが漏れた際に感知できるよう着臭しているためです。
本来は、無臭です。
本題にもどります。
キャンピングカーで使う場合、税金の問題を無視するとして、
安いオートガスは有効に使用できるでしょうか?
答は、ガスをキャンピングカーで、どのような目的で使うか、
によって違ってきます。
冬にガスを使用したFFヒーターを
使う必要がなければ、このようなシステムで
カセットボンベを5本使えますので、家事全般はOKです。
重いボンベも不要ですし、充填の手間が不要。
ボンベは、旅先のコンビニで入手できます。
私は、バックアップシステムとして、これを購入しました。
但し、スキーキャンプでなくとも、冬にアウトドアキャンプをする場合で、
キャンパーのFF暖房を使いたいなら、
このようなブタンでは役不足です。
ブタンが凍結して、気化しなくなる限界気温というのは、
ガスの使用量により、奪われる気化熱量が変化するため、
特定できませんが、
例えば、外気温が10℃近辺でも、ガスの使用につれて、
気化したガスが気化熱を奪い続けるので、
ボンベの内側は、零下数度になってしまいます。
使用を止めて、暫くすれば、外気温並に戻りますが、
待てないですね。
暖房は、寒冷地では、言わばライフラインとなるものです。
寒いところで使えないオートガスは、私にとっては、意味ないものです。
余談ですが、タクシーなどのオートガス車が、
寒冷地でも活躍できるのは、ガスボンベからの
ガスの取り出し方に違いがあるからだと思います。
エンジンの駆動に使うためのオートガスは、液状のまま、
ボンベから、エンジンルーム内に送られ、
エンジンルーム内の気化器で気化されて、
燃焼室に起爆のために送られます。
そのため、ボンベや、ボンベ内のガスが
気化熱を奪われて凍結することが無いわけです。
フォークリフトのLPGボンベも同じ構造になっています。
そのため、タクシーやフォークリフトのボンベを
キャンピングカーに流用するには、
本来のボンベからのガスの出力用バルブは、使用できません。
充填のための入力用バルブを共用として使うか、バルブ内の
パイプ構造を加工して、出力バルブを使う必要があります。
現行のキャンピングカーに使用されている
フォークリフト用ボンベについては、ビルダーからの注文で、
ボンベ制作会社の方で、このような加工を行っている、
とのことでした。
(ボンベの制作会社の担当部署に直接、メールと電話で確認しました)
個人の個別注文には応じられないようですが、ガスの小売店経由で、
フォークリフト用ボンベの購入ができるようです。(店によって、異なる)
入力用ボルトを出入り共用にして、使用できるはずです。
もっとも、私は、縦型を2本使用する方針なので、横置きは、使いません。
また余談ですが、ボンベが冷えるのを防ぐために、毛布とか、断熱材を
使う・・・・なんて話があったりしますが・・・逆効果ですので、念のため。
夏に氷が解けるのを防ぐために毛布を巻くことがあります。
毛布には暖房作用があるのではなく、断熱作用があるわけです。
もちろん、人間の体のように、発熱する物体に毛布を被せると、
熱が拡散するのを防ぐわけで、人間+毛布で暖房効果が上がる
わけです。
しかし、ボンベのように中から冷える物体に毛布をかけると、
冷却が加速度的に進行します。
ボンベは、外気にさらしたままが一番効率良く使えるわけです。
まあ、室内に置いて、暖房すれば、効率が上がりますが、
おすすめしません。
プロパンガスというのは、和製英語です。
写真の3種類は、すべてLPガスと表示できますが、
成分は、左からプロパン、ブタン、イソブタンです。
(正確には、右端のコールマンは、イソブタンに一割のプロパンを含有しています)
石油ガスの主要成分である、ブタンは0.2MPa(約2気圧)、
プロパンは0.8MPa(約8気圧)で液化でき、
体積は気体時の250分の1になります。
ブタンは、プロパンより容易に液化できるため、
カセットボンベなどに詰めることが可能になります
(容器の強度を高める必要がない)が、
そのため、逆に低温時には、気化が難しくなります。
尚、ブタンより若干圧力を高めて液化させる必要がありますが、
その分、低温時にも多少気化し易いものとして、
イソブタンがあります。
キャンピングカーで実際に使用する石油ガスとしては、
カセットボンベのブタン(ガス)、
寒冷地用カセットボンベのイソブタン(ガス)、
[本来、使用できないはずですが、使っている]オート(ガス)、
正規に縦型ボンベで使っている、プロパン(ガス)があります。
オートガスとは、一般的にブタン8:プロパン2の混合ガスで、
オクタン価はハイオクガソリン並以上の105程度。
LPガススタンドでの販売価格は1L単位で販売し、
ガソリン・軽油に比べて安価に設定されています。
よくキャンパー仲間で、オートガスを使っている人が、
プロパンより安い、と言ってますが、(確かに税金が違うので安い)
プロパンを例えば、1kg¥300として、オートガスを1ℓ¥100
と比べていることがあります。 正確には1kg≒2ℓで換算すべきです。
また、実際の価格差は、先に述べた税金の差だけです。
元売りの税前出荷価格は、ブタン、プロパンとも同じです。
(これは、本職の友人に確認してもらいました。)
オートガスのブタン:プロパンの混合率については、寒冷地になるほど、
ガスの凍結(気化しなくなる)を防ぐために
プロパンの含有率を高くしていると聞いています。(自分で確認してません)
余談ですが、
LPGには、独特の「タマネギの腐ったような臭い」がありますが、
これは、ガスが漏れた際に感知できるよう着臭しているためです。
本来は、無臭です。
本題にもどります。
キャンピングカーで使う場合、税金の問題を無視するとして、
安いオートガスは有効に使用できるでしょうか?
答は、ガスをキャンピングカーで、どのような目的で使うか、
によって違ってきます。
冬にガスを使用したFFヒーターを
使う必要がなければ、このようなシステムで
カセットボンベを5本使えますので、家事全般はOKです。
重いボンベも不要ですし、充填の手間が不要。
ボンベは、旅先のコンビニで入手できます。
私は、バックアップシステムとして、これを購入しました。
但し、スキーキャンプでなくとも、冬にアウトドアキャンプをする場合で、
キャンパーのFF暖房を使いたいなら、
このようなブタンでは役不足です。
ブタンが凍結して、気化しなくなる限界気温というのは、
ガスの使用量により、奪われる気化熱量が変化するため、
特定できませんが、
例えば、外気温が10℃近辺でも、ガスの使用につれて、
気化したガスが気化熱を奪い続けるので、
ボンベの内側は、零下数度になってしまいます。
使用を止めて、暫くすれば、外気温並に戻りますが、
待てないですね。
暖房は、寒冷地では、言わばライフラインとなるものです。
寒いところで使えないオートガスは、私にとっては、意味ないものです。
余談ですが、タクシーなどのオートガス車が、
寒冷地でも活躍できるのは、ガスボンベからの
ガスの取り出し方に違いがあるからだと思います。
エンジンの駆動に使うためのオートガスは、液状のまま、
ボンベから、エンジンルーム内に送られ、
エンジンルーム内の気化器で気化されて、
燃焼室に起爆のために送られます。
そのため、ボンベや、ボンベ内のガスが
気化熱を奪われて凍結することが無いわけです。
フォークリフトのLPGボンベも同じ構造になっています。
そのため、タクシーやフォークリフトのボンベを
キャンピングカーに流用するには、
本来のボンベからのガスの出力用バルブは、使用できません。
充填のための入力用バルブを共用として使うか、バルブ内の
パイプ構造を加工して、出力バルブを使う必要があります。
現行のキャンピングカーに使用されている
フォークリフト用ボンベについては、ビルダーからの注文で、
ボンベ制作会社の方で、このような加工を行っている、
とのことでした。
(ボンベの制作会社の担当部署に直接、メールと電話で確認しました)
個人の個別注文には応じられないようですが、ガスの小売店経由で、
フォークリフト用ボンベの購入ができるようです。(店によって、異なる)
入力用ボルトを出入り共用にして、使用できるはずです。
もっとも、私は、縦型を2本使用する方針なので、横置きは、使いません。
また余談ですが、ボンベが冷えるのを防ぐために、毛布とか、断熱材を
使う・・・・なんて話があったりしますが・・・逆効果ですので、念のため。
夏に氷が解けるのを防ぐために毛布を巻くことがあります。
毛布には暖房作用があるのではなく、断熱作用があるわけです。
もちろん、人間の体のように、発熱する物体に毛布を被せると、
熱が拡散するのを防ぐわけで、人間+毛布で暖房効果が上がる
わけです。
しかし、ボンベのように中から冷える物体に毛布をかけると、
冷却が加速度的に進行します。
ボンベは、外気にさらしたままが一番効率良く使えるわけです。
まあ、室内に置いて、暖房すれば、効率が上がりますが、
おすすめしません。
Posted by pickupcamper at 20:00│Comments(2)
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この記事へのコメント
和製じゃなくてドイツ語です・・・。
Posted by 通りすがり at 2009年06月02日 21:20
『プロパンガスというのは、和製英語です。』
この記述についてのご指摘ですね。
化学名称でドイツ語がそのまま英語でも使われる例は多いので、『プロパン』も原語はドイツ語と言った方がよいかも知れませんね。
私のコメントは、プロパン自体に『ガス』の意味があるので、プロパン・ガスという表現は、おかしい『和製』の英語だということです。
この記述についてのご指摘ですね。
化学名称でドイツ語がそのまま英語でも使われる例は多いので、『プロパン』も原語はドイツ語と言った方がよいかも知れませんね。
私のコメントは、プロパン自体に『ガス』の意味があるので、プロパン・ガスという表現は、おかしい『和製』の英語だということです。
Posted by pickupcamper at 2009年06月02日 22:01
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