T型ボンベを使うこのタイプも同じリスクがあります。
本日の事故は、文化祭の模擬店で、カセットコンロに鉄板を置いて使用していたためのようです。
以前から、このブログでも、ガスストーブとかガソリンストーブで『汁物』では無く、『空焚き』を
すると爆発の危険がある、と繰り返していますが、もう1度、注意喚起します。
カセットボンベの注意書きには、以下のような禁止事項の注意書きがあります。
1.こんろで炭の火をおこさない。
写真のような炭起こし器をカセットコンロで使わないってことです。
理由は、↓
2.容器を40℃以上にならないように保管、使用する。
これは、結構厳しいです。鍋底からの反射熱で熱くならないように
空焚きを避ける、風除けを設置する場合、加熱に注意する必要があります。
3.コンロを2台以上並べて使わない。
4.使用中、鉄板や鍋底が容器カバーの上に少しでもかぶさらないようにする。
基本的に3.4.とも2.と同じ理由です。
私が汁物と、そうでないものに分けて書いているのは、汁物の料理は、加熱を続けると
水分が沸騰して気化するときに、火力を奪ってしまうので、基本的に鍋自体が100℃+ちょっと
以上加熱されないからです。 鍋が100℃+であれば、その鍋底からの反射熱も、それ以下ですので、
ボンベが爆発するほど加熱されない、ってことになります。
反対に鍋の中がスモーク料理やオーブン料理のようなドライ物だったり、炭だったりすると、
鍋底の温度は、どんどん上昇してしまいます。200℃〜400℃位上昇しますので、
その反射熱を薄いボンベで受けてしまうと、内部ガスの圧力上昇⇒ボンベ破裂⇒ガス爆発!!
と進んでしまいます。 ボンベ内のガスが満タンなら、80℃くらいでも爆発する危険があります。
ガスの内容量が減少するにつれ、高い温度でも爆発しないようになりますけど・・・・
とりあえず、参考までに、
私がキャンプサイトでご注意させて頂いている、よく見かける使用例は:
カセットコンロで炭おこし鍋の使用
カセットコンロでColeman折りたたみオーブンを使用
カセットコンロでスモーク缶使用
Tボンベでスモーク缶使用
カセットコンロで油料理
これらの用途に、どうしてもガスを使いたい方は、
バーナーとボンベの分離式を購入して下さい。
現行のアメリカのガスバーナーは、ボンベが妙な位置に
オフセットされていますが、
熱からボンベを守る、という点では、過去のものより
安全性が数段レベルアップしている、というわけです。
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