キャンピングカーにスポットクーラーは利用できるでしょうか?

pickupcamper

2008年08月06日 23:50

季節柄でしょうね、クーラー自作の記事のヒットが多いです。
小型のコンプレッサーを利用すれば、という意味で

他にもいろいろ試されたらどうか?と思って記載したわけですが、
写真のようなスポットクーラー(私も持っています)も安価ですので、

キャンピングカーに使っている人がいます。
キャンプ仲間で1人、キャンプ場で出会った方も1人、

あと、ネットでも拝見したことがありますが、
効率も悪く、構造上の問題もあるので、お勧めしません。

これを使うなら窓用エアコンを使った方が良いです。
以下、その説明です。



バンドプロバイダ比較

イラスト処理が下手くそなので、こんな補足記事になってしまいましたが、
以前のクーラー自作記事のものに、空気の対流の図を加えてみました。

青い矢印が冷気の流れ、赤い矢印が暖気の流れです。
クーラーは、壁を隔てて、室内外の空気は遮断されていて、

冷媒のガスで、空気は入れ変わらずに熱だけ交換しているわけです。
従って、室内側、屋外側にそれぞれ、空気の排出口と吸入口があるわけです。

合計4個というわけです。 ところが写真のスポットクーラーは、冷気排出のダクトと
暖気排出のダクトが各々1個したなく、それぞれの排出のための空気の取り入れは

本体のスリットで行っているわけです。屋外使用を前提としているスポットクーラーは
それで充分なわけですが、これをキャンピングカーで使うとなると、空気の流れを

考えると、うまくいかないことがわかります。
例えば、本体を室内に置いて、暖気の排出ダクトを壁に穴を開けて屋外放出する場合、
(だいたい、このような工作をされています)

室内の冷えた空気まで、本体のスリットから取り入れて、屋外放出してしまうことになります。
で、屋外放出してしまった分だけ、理論上は、室内の気圧が下がります。

実際には、室内の隙間から、屋外の空気が入ってきますが、効率の悪さが解ると思います。
逆にクーラー本体を屋外に設置して、冷気ダクトで室内に冷気を送り込む形にすると、

屋内が風船を膨らますようになります。実際は、室内の隙間から冷気が外に出ます。
更に、室内に冷気をおくるための空気は、屋外の暑い空気を冷やして送り込むわけで、

本来の室内で冷やした空気を連続で循環させる合理性と比べると、随分効率が悪いです。
これが窓用クーラー・エアコンなら、室内側と屋外側を完全に遮断した上で、それぞれ

吸排気をする構造になっているので、無駄の無い構造なわけです。
消費電力、音を考えてもスポットクーラーの方が大きいので、使うメリットは無いと思います。




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