赤のガス充填用バルブと
緑のガス排出用バルブが
あります。
また、円柱形ですが、設置するには、
天地の区別があります。
前にも書いたように、
緑からは、液体ガスがでるような構造
になっています。
(内部のホーシングが底に近い位置まで伸びている)
そのため、
このままキャンピングカーに使用すると事故につながります。
一番簡単な使用方法は、
ガスの充填も使用も赤バルブから行うことです。
この記述で不明な方は、決して自分でやらないで下さい。
また、ガスボンベの取扱いができるところでも、キャンパーの
構造に理解が無いので、フォークリフトと同じように取り付けて
しまう危険がありますので、その点も注意して下さい。
(実際にHPで、間違って取り付けられたものを見ました。)
ところで、そもそも、キャンピングカーにLPGボンベを積載すること
について、少し問題点を書いて見ます。
ここで、LPガスについて書いていることは、キャンパー仲間で
特定高圧ガス取扱主任者(LPガス)の資格のある方から教えて
頂いたことに加えて、自分で調べたことに基づいています。
で、その資格のある方は、キャンピングカーのように
「常に振動を伴うものに、ガスボンベを積載すべきでない」
とのことで、自身のキャンパーの暖房には軽油ヒーターを
使用していました。
この点からも、漫然とLPGボンベを使用すべきでないことが
解ります。 よく震度5強の地震の場合、ガスの安全点検後、
はじめて使用再開になっていますが、キャンピングカーの場合は、
走行中は、絶えず震度5程度の揺れが続いているようなものです。
キャンピングカーの大小により、配管の具合が違ってきますが、
大型のクラスC、Aなどの場合、車体下の配管を覗いてみると、
不安になるものです。
また、日本RV協会は、キャンピングカーへのガスボンベシステム設置
について、ガイドラインを設けています。
日本での協会所属のキャンピングカー製造・販売業者は、
このガイドラインに沿ったシステムの設置をしているわけですが、
自作派の方、改造マニアの方にも参考になるものです。
一部抜粋します。(カラー表示が抜粋文、黒字は、私のコメント)
適用範囲
日本RV協会員が架装するキャンピングカーに適用 。
ガス容量が2kg以下のものについては適用外。
LPガスボンベの最大容量
10kg×3本以内
LPガスボンベの装着位置
車内にはガスボンベは設置することができない。
但し居住空間と完全に隔離されていて
下記の換気要件を満たすものは 認める。
車体後部パネルの外側への設置は認められない。
リアはマフラーに近いのと、走行時の落下防止へ配慮?
フロントアクスルより後方であり且つ最低地上高を下回らないこと。
LPガスボンベの固定
充填済ボンベの2.5倍相当の向きを限定しない荷重に耐えること。
エキゾースト、マフラー熱からの保護
エキゾーストパイプから500mm以内のボンベについては
遮熱板によって保護されていること。
ガスボンベ室の換気
(途中略)
バルブを操作するためのドアには施錠できないこと。
緊急時に元コックをすばやく締めるための配慮です。
ユーザーとしては、
悪戯されないように、ロックしたいと思うこともありますが、
やはり、事故防止優先ですね。
ガスボンベの所在を示す表示をすること。
火花を出す装置からの分離
ガスボンベ室内にはシャットオフバルブを含め、
電気配線など火花を発生するおそれのあるものを設置しないこと。
安全対策のための電磁バルブ(12v)も
ボンベ室外に設置する、ということ。
非金属チューブまたはホース ゴムホースなど使用可能期間が
短いものは容易に視認できるところにのみ使用することができる。
ガスパイプのジョイント
金属製のパイプに
ワンタッチ式カップリングジョイントを使用しないこと。
非金属製チューブの取り回し
壁、床、間仕切り、ルーフ内部及び
目視できない部分を 取り回さないこと。
但し金属製のカバーによって保護されている場合は例外とする。
床下に配管する場合は金属製のカバーによって保護されていること。
隠しジョイント制限
ジョイントは床、壁、間仕切り、
隠し構造スペース内部に位置しないこと。
抜粋終わり
どうでしょうか?危険防止の配慮ですが、これを読むと、
逆に危険性が解りますね。
車検制度はあっても、キャンピングカーのガス設備などは、
オーナーが点検しない限り、放置状態です。
ガス漏れチェックのための
泡スプレーがありますので、
たまに、ガスライン、ボルトからの漏れをチェックすると安全ですよ。
ガスは、
このような危険がある上に、嵩張るし、補充が不便です。
私が横置きを設置せずに、縦型にしているのは、ボンベだけ、
乗用車で充填のために運べるからですが、それでも、不便です。
ただ、
クリーンな暖房(FF)ができる上に、ガスの使える冷蔵庫だと、
効率的です。
暖房については、
軽油やガソリンでもべバストなどで、FF暖房ができますが、
ガソリンは、ガスと同じくらい危険で、高コスト、
軽油は、点火のためのグロープラグが電力を随分消費します。
また、料理用の車内コンロの使用については、
ガスが最も有効な手段です。
各自で、長所・短所のバランスを考えて使うしかありませんね。
自分の場合、
理想形は、
FF暖房は、灯油(べバスト)で、
冷蔵庫・コンロは、LPガスで(カセットガスボンベで充分)
というところです。
現実には、部品取りしたガスのFFヒーターを使って、
FF暖房はガス、
LPGボンベは
2kg、5kgと7kgを、季節に応じて使い分けています。
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