海外のものも含めてネットショッピングをしていると、
おや?と思うことがあります。
同じ品番で米国式ガスボンベと日本式のものがあります。
例えば、ノーススターガスランタン、
アメリカ仕様は、 2500(A750)
日本仕様は、 2500(B457J、790XJとか790XJ)
括弧内の枝番のようなものは、表記されていないことがあるため、
全く同じ物?と勘違いしてしまいます。
(ちまみに1番下のJが日本バージョンということだと思います。)
今回、アメリカ製のキャニスターを使える器具をいろいろ弄っていて、
解ったことは、
小型のトレッキング用器具はアメリカでも日本でもT型の小型ボンベ仕様で
同じですが、大型の器具については、まず、アメリカ仕様で作られて、
あとで、日本式のフィッティングに合わせるためにバルブを交換しているようです。
写真で示すと、
左がアメリカ仕様の
ランタンのプラグ。
右が日本仕様
(T型ボンベ用)
写真が下手ですが、
中央の黄銅色の部分以外
は全く同じ構造です。
それぞれ、オスネジでネジ込んでいるだけでした。
中央の部分を外して並べて見ます。
上半分が正面からのショット、
下半分は、横からのショット、
左がアメリカ仕様のもの、右が日本仕様。
このプラグを外した跡は、こんな感じ、
外周の内側にネジが切れていて、アメリカ仕様
のものは、このネジ山にあわせて、ガスボンベが
ネジ込まれます。 奥には、ゴムのOリングが入って
いますので、ガスが密閉される安全設計です。
日本仕様の場合は、このネジ山は使わず、この内側に入れた
同じ構造の雌ねじの中に小さなOリングがあって、その内側のボルトに関しては、
密封できるわけですが、
ここの取り付け部分が問題になります。
先に述べたように、アメリカ仕様では、ここが緩んでも、
外側のネジで密閉しているわけです。
また、アメリカ仕様では、ここのパーツは、ガスボンベに
まっすぐに突き刺さっているだけなので、パーツに回転する力が
加わらないのですが、日本仕様では、T型ボンベを外す度に、パーツが緩む方向に力が加わります。
昨年、ノーススターを含めた4種類の日本仕様のコールマンガスランタンがリコールになり、対策済みの
改良された機種が発売され出しましたが、この部分が問題だったようですね。
コールマンジャパンのコメント:
『燃焼開始後、一定時間経過した後に本体下部付近から火が出る可能性がある。』
ちなみに、コールマンからのリコールに関する記事は、
こちら
で、好奇心で、対策済みのランタンの構造を
売り場で確認してきましたが、
この1番外側の灰色の縁まで、
大きなパッキンというか、Oリングが
設置されていました。
ただ、凹の形の溝にパッキンが入っているのが
ベストですので、
□のような平面上にゴムを敷いて、さらに上から、
□の平面で押さえるという構造は、
密閉の方法としては、ちょっと不安でした。
アメリカのように凸凹で噛みあわせる構造に変えるには、ベースのランタンそのもののバルブを
変更するか、T型ボンベの口を変更する必要があり、仕方無かったのでしょう。
今さら、T型ボンベが変わってしまうとユーザー側が大変です。 ランタン型を日本だけ特別仕様に
するのも無理でしょうから、仕方ないですね。 でも、この新しい改良点は、Oリングの消耗が
激しそうです。 溝の中に固定されているわけでもないゴム板部分が
ボンベをネジ込む時に、回転方向に擦られるためです。
補修パーツとして調達できれば良いですが、どうでしょうか?
そこまで使い切る前に買い換えろって、ことですね。
重要なのは、日本仕様のために中央にネジ込まれたパーツが、
緩まないように、シーリング剤、接着剤などで、固定されていることだと思います。
今回、自分で加工したものは、自動車のエンジン回りなどで使用される耐熱の
液体パッキンを使用します。
余談ですが、私だけでなく、海外調達したコールマン製品をお持ちの方、自分で
日本製のフィッティングにアダプターで交換されている方も多いかと思いますので、
取り付け部分からのガス漏れをたまにチェックするのが良いと思います。
自分の場合、
ヤフオクで購入したTボンベ仕様のガスキャタリックヒーターが同じトラブルが発生する構造でした。
これを機に、アメリカ製キャニスター仕様に変更しました。
最後に・・・・オチ ですが、
冒頭の写真、アメリカ仕様で、model no.5155(B702)ですが、
自分でT型ボンベ仕様に改造したみたわけです。 ところが、
上記のような、ガス漏れリスクがあるよね~ってことで、コールマンのHP見ていると、
リコール対応4機種の1つが、5155(A750XJ)でした
明日にでもパッキンの対応をしなくちゃね。
それで、最後ですが、パッキンがあろうがなかろうが、使用による劣化があるわけで、
カセットガス製品は、早かれ遅かれ、ジョイント部からガス漏れになります。
たまには、ガス漏れチェックをしましょう。 慎重にやるには、ボンベを取り付けて、
点火する前に、ジョイント部に石鹸水をかけてみればOK。
手っとり早くやるには、周囲に燃える物のないオープンな環境で、ジョイント部に着火マンを
近づければ解ります。
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